猛暑にスマホ
暑すぎてやってられない。
何か始めなければと思うだけで、スマホ弄って時間がダラダラと浪費されていく。
スマホの、手の平一つに収まるという、その小ささは実に画期的、悪魔的発明だと思う。
パソコンの前に座るのすらダルいときには、ゴロゴロしながら指一本で遊べる。
驚くべき無為な時間。
まさに時間を潰している。
ネットに刺激的な情報が転がっている事は稀だ。
というのも、ネット上の大概の情報は底が抜けている、即ち、大概の情報には反証があり、その反証にもまた反証がある。反証と反証に対する反証が、山のように積みあがっていく現在進行形のプロセスを前にして、もはや無常感しかない。
ダラダラゴロゴロしながらのスマホ弄りは実に退屈極まりないのだけれど、味の抜けたガムをクチャクチャやる感じで何となく止められない。
積んでは崩す積み木遊びのような無意味さと無常感。意味のない反復運動のもたらす催眠効果と中毒性は、遊戯の本質である。
そう、
スマホはちょっと便利なオモチャという程度のモノであり、それ以上でも以下でもない。少なくとも自分にとっては。
暑さ猛々しい本日も
貴重とされる人生の時間を、スマホでせっせとすりつぶしている。この駄文などは、さしずめすりつぶされた時間の搾りカスといったところ、味の抜けたガムである。